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薬剤師になるには大学選びが重要!!私立と国公立の違いも解説

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薬剤師になるにはどの大学が最適?

薬剤師としてのキャリアを目指すうえで、大学選びは非常に重要です

ただ、どの大学が自分にとって最適なのか、どのように選べば良いのか迷っていませんか?

この記事では、薬剤師になるための大学選びのポイントを分かりやすく解説します。

自身に合った大学を選ぶことで、あなたの薬剤師としての夢が現実のものとなるはずです。

私立・国公立大学の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

薬剤師になるまでの3ステップ

薬剤師になるには、次の3ステップをクリアしなければなりません。

・ステップ1:薬学部への入学
・ステップ2:6年間の専門的学習
・ステップ3:国家試験の合格

それぞれ詳しく解説しますので、順番に確認していきましょう。

ステップ1:薬学部への入学

薬剤師になるには、薬学部への入学がスタート地点になります。

薬剤師は国家資格なので、国家試験の受験資格は法律で定められているんです。

文部科学省の公表している資料によると、2023年現在、日本には全国77の薬学部があります。

出典:文部科学省|薬学教育関連

まずは、これらの大学のうち、いずれかに入学するのが第1のステップです。

大学入学共通テストを受ける方法はもちろん、AO入試・推薦入試などで入学する方法もあります。

行きたい薬学部が決まったら、入学に必要な試験・論文などの対策が必要です。入試試験で落ちないよう、しっかりと勉強しておきましょう。

ステップ2:6年間の専門的学習

薬学部へ入学したら、6年間の専門的学習が始まります。

薬に関連する勉強はもちろんですが、1年次は一般教養も学ぶのが一般的です。

また、4年次にCBTOSCEと呼ばれる試験を合格しなければなりません。

CBTとは、パソコンを使って受ける試験のことで、OSCEは実技試験のことです。

CBTとOSCEは、運転免許証を取るときの仮免試験をイメージするとよいでしょう。

5年次に受ける、薬局・病院で3か月間の実務実習のためにも、この2つの試験合格が必須になります。

つまり、薬に関する座学は4年間でほぼ終了になるのです。

半年間の実務実習が終わると、卒業研究が本格的に始まります。私立大学では、国家試験対策の勉強も同時進行するのが一般的でしょう。

大学によっては、卒業試験を合格しなければ留年となる場合もあります。そのため、6年で卒業できるよう、コツコツ勉強していきましょう。

ステップ3:国家試験の合格

薬学部を卒業したら、いよいよ薬剤師国家試験が待っています。

薬剤師国家試験は年1回、2月に実施するのが一般的です。

国家試験は2日間にわたって行われる、ハードなスケジュールですよ。

薬剤師国家試験の合格発表は、3月ごろに行われます。ここで合格すれば、晴れて薬剤師になれるのです。

合格発表後、保健所に届出が必要になります。薬剤師免許証が自身の元に届くのを待ちましょう。通常、4~5月ごろまでに届きます。

薬剤師になるには大学選びが重要。国立と私立の違いは?

薬剤師になるまでの流れはイメージできましたか?

ここからは、国公立大学と私立大学の違いを解説していきます。

・学費
・入学の難易度
・カリキュラムの優先順位
・就職先

それぞれ詳しく解説していきますので、順番に確認してください。

学費

国公立と私立の大きな違いのひとつとして、学費があげられます。以下の表は、学費の違いをまとめたものです。

初年度納付金
(万円)
6年間の学費
(万円)
国公立大学60~100350~370
私立大学170~260900~1,400

私立の薬学部は、国公立の3倍以上の学費がかかるんだ・・・。

国公立の薬学部では、6年間の学費は350万円程度になります。しかし、私立の薬学部の場合は、1,000万円以上かかるのが一般的です。

親元を離れる場合、学費に加えて、生活費も考慮しなければなりません。

家賃・光熱費・食費など、トータルの生活費も含めると、金銭的な負担が少なくなるのは国公立の薬学部になります。

国公立大学へ入学できれば、間違いなく両親は安心してくれますよ。

学費などの金銭面を一番に考えるなら、国公立大学への進学が最適解といえるでしょう。

入学の難易度

国公立と私立の薬学部では、入学するまでのハードルが異なります。ここでは、各大学の偏差値をまとめて表しました。

国公立大学私立大学
偏差値55~67.535~62.5
引用:2024年度入試難易予想ランキング表【医・歯・薬・保健学系】

偏差値とは、平均と比べてどのくらい差があるのかを客観的に示す指標のことです。

・偏差値50以上の薬学部へ入学するには、平均以上の学力が必要
・偏差値50以下の薬学部なら、平均以下の学力でも入学できる

表を見ると、国公立の薬学部に入るには、最低でも偏差値55以上の学力が必要なのが分かります。

一方で、私立の場合は、偏差値が低くても入学が狙える薬学部があるのです。

ただし、薬学部に入るのがゴールではありません。

せっかく入学しても、勉強しなければ留年したり、退学したりする可能性があるのです。そのため、国公立・私立どちらの薬学部に入学したとしても、入学後の勉強が重要なポイントになります。

カリキュラムの優先順位

国公立と私立では、カリキュラムも異なるのです。6年制の薬学部には、薬学教育モデル・コアカリキュラムと呼ばれるガイドラインが設けられています。

学習内容・到達目標などが定められており、カリキュラムに沿って講義するのが一般的です。

そのため、大筋の学習内容に差はありませんが、カリキュラムの優先順位が異なります。

国公立の薬学部では、「研究」に力を注いでいるのが一般的です。研究者としての立ち位置が強く、論文執筆などに費やす時間が多くなります。

一方で、私立の薬学部の多くは、「国家試験合格」が最優先事項です。

国家試験対策の勉強に費やす時間が多くなるため、医療現場の即戦力として働けるのが特徴になります。

カリキュラムの優先順位は大学によって異なるため、キャリアプランによって入学先を検討するのがよいでしょう。

詳しくは後述しますが、研究職に就くか・医療現場で働くかなど、薬剤師としての働き方によって入学する薬学部を決めるのがおすすめです。

就職先

国公立と私立では、卒業後の就職先にも違いがあるのです。調剤薬局ドラッグストア病院などの医療現場で働く薬剤師は、国公立・私立関係なく活躍しています。

しかし、製薬会社の研究職・開発職で活躍するのは、国公立の薬学部出身者が多くの割合を占めています。

これは、学生時代、研究に力を入れていたかどうかが関係しているのです。

研究職・開発職で役立つのは、研究のノウハウや論文・文献の読解力になります。これらの力が身についている方が、活躍できるのはイメージしやすいでしょう。

もちろん、私立の薬学部出身者も活躍していますが、数少ないのが現実です。営業職として活躍するのは、私立の薬学部出身者が多くなります。

そのため、研究職・開発職として働きたいと考える場合は、国公立の薬学部へ入学するのが最適解でしょう。

薬学部選びのポイント

ここでは、薬学部選びのポイントを2つ紹介します。

  • ポイント1:学費
  • ポイント2:国家試験合格率

それぞれ詳しく解説するので、順番に確認してください。

ポイント1:学費

最も重要なポイントが学費でしょう。学費を抑えるなら、国公立の薬学部がおすすめです。

国公立の薬学部なら、6年間の学費は350万円くらいになります。

私立の薬学部では、6年間で1,000万円以上かかるのが一般的です。どうしても、金銭的な負担は大きくなるため、入学の検討は慎重になるべきでしょう。

また、学費のほかに、生活費も考慮しなければなりません。場合によっては、アルバイトをしながら大学に通うケースもあるでしょう。

ひとり暮らしをしながらバイトと勉強を両立させるのは簡単ではありません。

奨学金を借りて入学するのもひとつですが、まずは、国公立の薬学部を狙って勉強するのがよいでしょう。

ポイント2:国家試験の合格率

大学選びの際には、国家試験の合格率を確認するのが重要です。

特に、新卒の合格率をチェックするのをおすすめします。

2023年に行われた、第108回薬剤師国家試験の合格率トップ3を国公立・私立一部抜粋したものが、以下の表になります。

大学名受験者数
(名)
合格者数
(名)
合格率
(%)
東北大学(国立)2020100.00
徳島大学(国立)393897.44
長崎大学(国立)353497.14
立命館大学(私立)989798.98
名城大学(私立)25324596.84
昭和大学(私立)16615895.18
引用:厚生労働省|第108回薬師国家試験 大学別合格者数

次に、国公立・私立の国家試験合格率ワースト3を抜粋したものを以下の表にまとめました。

大学名受験者数
(名)
合格者数
(名)
合格率
(%)
大阪大学(国立)262180.77
富山大学(国立)635384.13
金沢大学(国立)353085.71
城西国際大(私立)713549.30
奥羽大学(私立)784051.28
千葉科学大学(私立)573256.14
引用:厚生労働省|第108回薬剤師国家試験 大学別合格者数

私立の薬学部では、合格率に大きな差があるのが分かりますよね。

入学を検討している薬学部がある場合、まずは新卒生の合格率を確認してみましょう。

そこから入学を考え直すのもひとつの選択肢になります。6年間勉強するので、薬学部選びは慎重にすすめましょう。

国公立の薬学部or私立の薬学部がおすすめの人

最後に、国公立・私立どちらの薬学部を選ぶべきかを解説します。

  • 国公立の薬学部を選ぶべき人
  • 私立の薬学部を選ぶべき人

順番にお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

国公立の薬学部を選ぶべき人

研究職や開発職に就きたい人は、国公立の薬学部を選ぶべきでしょう。

研究職や開発職は、海外の文献や論文を読み解く能力が求められる業界です。

国立の薬学部で身につけられる、「研究力」が役立ちます。

卒業後、「創薬の分野で働きたい・活躍したい」と考えるなら国公立の薬学部を目指すのがよいでしょう。

ただし、国公立の薬学部に入学するには、人並み以上の勉強が必要になります。私立の薬学部と比較すると入学のハードルは高くなるのを覚えておきましょう。

私立の薬学部を選ぶべき人

偏差値は高くないけれど、薬剤師を目指したい人は、私立の薬学部を選ぶのがおすすめです。

私は偏差値が高くなかったので、推薦入試で私立の薬学部へ入学しました。

私立の薬学部の中には、国公立の薬学部と比較して、入学のハードルが低いところがあります。

高額な学費を支払う必要がありますが、奨学金を借りれば学生生活は遅れるでしょう。こうした薬学部であれば、偏差値の低い人でも入学まではたどり着けるはずです。

ただし、入学後の勉強は苦戦するのを覚悟してください。奨学金を借りた場合、留年するのも回避しなければ、奨学金の返済額も大きくなってしまうのです。

こうしたリスクはありますが、しっかりと勉強を続ければ、必ず薬剤師国家試験は合格できます。

ストレートで卒業・国家試験合格を目標に勉強するのが重要です。偏差値は高くないが、薬剤師を目指したい人は、私立の薬学部を選ぶのがよいでしょう。

まとめ

薬剤師になるには大学選びが重要です。国公立・私立それぞれ特徴が異なります。

国公立の薬学部は、入学するハードルが高い一方で学費が安く、経済的負担が少ない状態で薬剤師になれるのがメリットです。

研究職・開発職の薬剤師として働きたい人は、国公立の薬学部へ入学すべきでしょう。

私立の薬学部は、偏差値が高くなくても入学できる可能性がありますが、学費が高いのがデメリットになります。

薬剤師になるのは簡単ではありませんが、地道に勉強を継続することで目指せる道のりです。入学する大学が決まったら、コツコツ勉強を頑張りましょう。

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