薬剤師国家試験の難易度は?私が実践したストレート合格のコツを伝授

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薬剤師を目指すとき「薬剤師国家試験って難しいの?」と気になりますよね。

ドボン問題と呼ばれる禁忌肢が導入されたのもあって、難易度が上がったように感じるところでしょう。

ですが、国家試験の合格率を詳しく見ると本当の難易度が見えてきます。

余計な不安が取り除ければ迷いなく薬剤師をめざせるようになりますよね。

私が実践したストレート合格のコツもお伝えしますので参考にしてください!!

目次

薬剤師国家試験の難易度は高い?

早速ですが、薬剤師国家試験の難易度を次の3つの視点から確認していきましょう。

  • 全体の合格率は68.02%
  • 国立・公立・私立別に見たときの合格率は?
  • 新卒・既卒別に見たときの合格率は?

順番に解説していきます。

全体の合格率は68.02%

2022年2月に行われた第107回薬剤師国家試験の合格率は68.02%でした。

過去5年間の薬剤師国家試験の合格率を以下の表にまとめてあります。

ちなみに、第104回より禁忌肢が導入されています。

禁忌肢とは、4択問題などの選択肢のうち選んでしまうと不合格になってしまう選択肢です。

もともとは医師国家試験で導入されていましたが、薬剤師国家試験でも取り入れられるようになりました。

医療現場は人の命が関わりますから、明らかに間違った選択をとってはいけませんよね。

とは言え、薬剤師国家試験では禁忌肢を1つ選んだだけでは不合格にはならないよう考慮されています。

禁忌肢が全部でいくつあるのかは公表されていませんが、禁忌肢問題選択数は2問以下が合格の条件のようです。

国立・公立・私立別に見たときの合格率は?

国家試験合格率を国立・公立・私立別に比較したものが以下の表になります。

これを見ると国公立と私立で合格率に大きな差があると思いますよね。

ですが、私立大学をもう少し詳しく見れば合格率の差のからくりが見えてきます。

この表は第107回の私立大学の合格率上位5大学と下位5大学の一覧です。

私立大学の合格率は、30%台~90%台と大学によって差が見られるのが分かりますね。

一方で、国公立の各大学の合格率は70%台~90%台と安定しています。

ですから、薬剤師国家試験の難易度は単純な合格率だけでは判断できないのです。

新卒・既卒別に見たときの合格率は?

第107回の新卒の合格率は85.24%、既卒の合格率は40.75%でした。

以下の表は、国立・公立・私立ごとの新卒と既卒の合格率です。

新卒の合格率は80%台~90%台と比較的高いですよね。

一方で、既卒の合格率は50%台以下と低いのが分かります。

既卒の合格率が低いのには様々な要因があげられます。

  • モチベーションの低下
  • アルバイトと勉強の両立が困難
  • 独学の限界

いずれの理由にしても、新卒で国家試験を受けるタイミングが最大のチャンスと言えるでしょう。

薬剤師国家試験について詳しく解説

薬剤師国家試験合格はどこの大学へ入学したとしても、新卒で受けるタイミングが最大のチャンスです。

この最大のチャンスをものにするためにも、薬剤師国家試験について確認しておきましょう。

  • 受験資格は?
  • 試験の内容は?
  • 合格基準は?

順番に確認していきましょう。

受験資格は?

受験資格は薬剤師法第15条に明記されています。

(受験資格)

第十五条 試験は、次の各号のいずれかに該当する者でなければ、受けることができない。

一 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)に基づく大学において、薬学の正規の課程(同法第八十七条第二項に規定するものに限る。)を修めて卒業した者

二 外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で、厚生労働大臣が前号に掲げる者と同等以上の学力及び技能を有すると認定したもの

引用:e-Gov|薬剤師法

ですから、まずは薬学部を卒業するのが最低条件になりますね。

また、4年次に「CBT」・「OSCE」と呼ばれる薬学共用試験を合格しなければなりません。

これは、5年次に薬局と病院での実務実習を受けるための仮免許試験のようなものです。

CBTとOSCEは、4年次の12月~1月にかけて行われます。

これに合格しなければ進級できませんので覚えておくとよいでしょう。

薬学部の勉強を6年間で終わらせるのを最初の目標にして頑張ってください。

試験の内容は?

試験の日程や内容を以下の表にまとめました。

参考:「新薬剤師国家試験について」の一部改正について

試験問題数は必須問題90問一般問題(薬学理論問題)105問一般問題(薬学実践問題)150問の計345問です。

なお、薬学実践問題は実務20問に加え、実務とそれ以外の科目とを関連させた複合問題130問で構成されています。

試験は長く2日間に分けて行われるので、体力と集中力ともに必要とします。

試験範囲は6年間勉強した範囲すべてになりますから、まさに集大成となる試験と言えるでしょう。

合格基準は?

薬剤師国家試験の合格基準は以下のように設定されています。

① 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること

② 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること

引用:「新薬剤師国家試験について」の一部改正について

合格に必要な点数は相対基準のため毎年変動します。

まずは必須問題で足切りされないように気をつけましょう。

ちなみに、必須問題で最低限必要な点数は以下の通りです。

苦手科目を作らないよう、まんべんなく勉強するのがポイントです。

私が実践したストレート合格のコツを伝授

ここからは、私が実践したストレート合格のコツをお伝えします。

  • 予習と復習がカギ
  • 暗記に頼らない
  • 徹夜は禁物

順番に解説していきます。

高校生まで部活動ばかりしてきた私にとって薬学部の勉強は簡単ではありませんでした。

ですが、努力を重ねれば必ず合格できると私自身が実証しました。

あなたの勉強の参考になればうれしいです。

予習と復習がカギ

私が最も大切だと実感したのが「予習と復習」です。

これを1年次から身につけておくと楽になりますよ。

私は2年次から実践するようになりました。

あらかじめ教科書を読み、疑問点を洗い出し、講義を聞いて疑問点を解消するように意識したのです。

あらかじめ参考書を読み込んでおくと、講義を聞く意識が変わり、理解度も変わってきました。

そして、友人と一緒に講義内容を確認し合うようにして復習するようにしていました。

すると、再試ばかりだった1年次とは比べものにならないくらい成績はあがったのです。

学年上位の成績になりましたし、国家試験も8割以上の点数で合格できました。

早い段階から予習と復習を身につけるのをおすすめします。

暗記に頼らない

私は暗記をおすすめしません。

なぜなら、覚えた内容を知識として活かせなくなってしまうからです。

もちろん、暗記しなければならない科目や内容があるのは間違いありません。

ですが暗記ではなく、理解するように勉強すると知識の応用が利くようになります。

あなたが薬剤師国家試験を合格して、薬剤師として40年間働くのを想像してください。

暗記した知識と理解した知識の差はだんだんと大きくなっていきます。

40年以上活かしていくためにも、暗記に頼らず勉強していきましょう。

徹夜は禁物

せっかくの勉強も徹夜してしまうとすぐに忘れてしまいます。

テスト前だけ徹夜で勉強するような、睡眠時間を削る勉強は控えましょう

薬剤師国家試験は2日間にわたって行われますから体調管理も大切です。

睡眠不足は体調を崩す原因にもなりますからね。

薬剤師として働くのですから、体調管理は大切ですよ。

地道な道のりですが、毎日コツコツの積み重ねが薬剤師国家試験一発合格の最短ルートです。

まとめ

薬剤師国家試験の合格率を全体でみると60%台と難しいように思うかもしれません。

しかし、新卒だけで見ると合格率は80%台となります。

ですから、薬剤師国家試験合格最大のチャンスは新卒受験のタイミングと言えるでしょう。

私が実践した勉強のコツは次の3つです。

  • 予習と復習
  • 暗記ではなく理解するよう心掛ける
  • 睡眠時間は減らさない

高校まで運動部に所属していた私ですが、コツコツと勉強を続けて薬剤師になれました。

毎日を大切に勉強していけば必ず薬剤師になれますよ。

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この記事を書いた人

20代で離婚を経験したバツイチ薬剤師。
人生を変える転職を経験。
コンプレックスと向き合うための情報を発信します。

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