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薬剤師になる前に知っておきたい!初任給と手取りのリアル

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薬剤師の初任給は人生を左右する!?ほかに見るべきポイントも解説!!
  • 薬剤師の初任給について詳しく知りたい
  • 奨学金を早く返済したいから給料が最優先
  • キャリアプランも踏まえて考えたい

初任給はあなたの人生を左右すると言っても過言ではありません。

これから薬剤師としてのキャリアを歩み始めるにあたり、最初の一歩がいかに重要であるかを理解しておくことは非常に大切です。

この記事では薬剤師の初任給について、収入アップ・キャリアアップの具体的な例を出しながら解説します。

コタロ

後悔のない薬剤師ライフを送ってもらえれば嬉しいです!

目次

薬剤師の初任給について解説

薬剤師の初任給について解説

では早速、気になる薬剤師の初任給について解説していきます。

  • 初任給の相場は?ほかの業種と比べると?
  • 薬剤師の勤務先別の初任給は?
  • 初任給だけで判断するのは危険?

順番に確認していきましょう。

初任給の相場は?ほかの業種と比べると?

まずは初任給が高いのか判断するために相場を知っておきましょう。

こちらの表は、薬剤師の平均初任給と学歴別の初任給をまとめたものです。

薬剤師の平均初任給と学歴別の初任給一覧表
参考:令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況

薬剤師の初任給の相場は、およそ31万円です。

学歴別の初任給と比較すると、薬剤師の初任給がかなり高いと言えるでしょう。

ちなみに、医師やコメディカルスタッフの初任給は多い順から次の通りになります。

  1. 医師(47.2万円)
  2. 看護師(24.9万円)
  3. 診療放射線技師(24.6万円)
  4. 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士(23.4万円)
  5. 臨床検査技師(22.5万円)
  6. 栄養士(20.8万円)

参考:賃金構造基本統計調査/ 令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

薬剤師は医療関係職種のなかでも高い水準の初任給だとわかるでしょう。

薬剤師の勤務先別の初任給は?

では、薬剤師の勤務先別の初任給を比較してみましょう。

こちらの表は、薬剤師の初任給を勤務先別にまとめたものです。

大手の調剤薬局やドラッグストア、総合病院の求人情報を参考に作成しています。

薬剤師の初任給を勤務先別一覧表
参考:アイングループ 新卒薬剤師採用|募集要項ウエルシア薬局|募集要項 薬剤師亀田総合病院 亀田グループ求人サイト|亀田メディカルセンター武田薬品工業株式会社|待遇・福利厚生e-GOV|人事院規則九―八(初任給、昇格、昇給等の基準)(昭和四十四年人事院規則九―八)

ドラッグストアや調剤薬局の初任給は薬剤師の中でも高い水準ですね。

大手企業の場合、全国転勤が可能かどうかによって賞与などに影響があるので多少の変動があります。

病院薬剤師はドラッグストアや調剤薬局と比べると低い初任給ですが、新卒の相場と比較すると同じくらいですね。

公務員薬剤師はあくまでも「公務員」として給料をもらうので民間企業と比べると低くなります。

ただし、昇給や退職金などを含めて考えると民間企業よりも高収入といえるでしょう。

初任給と手取りの給料は違う?

人生初の給料をもらったとき「あれ、思っていたより少ない?」となる前にお伝えしておきます。

残念ながら、初任給は額面通りの金額はもらえないのです。

この「額面給与」「手取り給料」が違う理由について、もう少し詳しくお伝えします。

額面給与とは?

額面給与とは、会社からあなたに対して支払われる金額の合計のことです。

  • 基本給
  • 通勤手当(交通費)
  • 時間外手当(残業手当)

額面の給与は、こうした各種手当で構成されています。

給与明細では「総支給金額」の欄に記載されているのが一般的です。

手取り給料とは?

手取り給料とは、あなたが実際に受け取れる金額のことです。

額面給与から所得税や住民税、社会保険料などを天引きした上で支払われます。

ちなみに、額面から税金などが天引きされるのを「控除」と呼びます。

給与明細では「差引支給額」の欄に記載されているのが一般的です。

こちらは給料明細書の参考例です。

出典:doda|【早見表つき】手取りとは?額面との違いとは?月給・年収の手取り計算の方法

額面のままの金額を受け取れない理由は「控除」にあるのです。

額面と手取りはどのくらい違う?

手取り給料は額面給与のおよそ75~85%が一般的です。

ただし、控除額は扶養家族の有無などによって異なるので、額面給与からの手取り給料の計算はできません。

こちらは額面と手取りのイメージ図です。

引用:doda|【早見表つき】手取りとは?額面との違いとは?月給・年収の手取り計算の方法

ざっくりですが、額面給与から2割が差し引かれて手元に残る」と覚えておくと良いでしょう。

初任給のほかに見るべきポイントは?

初任給のほかに見るべきポイントは?

薬剤師の初任給は学歴別に見ても、コメディカルスタッフと比べても高いのが分かりますよね。

ですが、初任給のほかに見るべきポイントも知らないと「就職先選びに失敗した」となりかねません。

  • 基本給賞与
  • 昇給
  • 福利厚生
  • 勤務時間と休日日数

これらも順番に確認しておきましょう。

基本給・賞与

まずは、基本給と賞与をしっかり把握しておきましょう。

賞与とは、いわゆるボーナスと呼ばれるものです。

一般的に基本給の〇か月分と計算して支給されます。

額面給与の内訳をみると基本給のほかに以下のような記載があります。

  • 時間外手当
  • 通勤手当
  • 住宅手当

この「〇〇手当」の部分は賞与には含まれません。

ですから、基本給が高いほどボーナスも多くもらえるのです。

基本給が高いほどボーナスも増え、年収アップにつながりますね。

また、企業によっては住宅手当などを含めて基本給を設定している場合があります。

募集要項の詳細に関しては、記載していない場合が多いので人事部担当者に確認するのがよいでしょう。

昇給

あなたの能力や業績に応じて基本給が上がるのを昇給と呼びます。

昇給は年に1度行われるのが一般的ですが、業績によっては昇給がなかったり、ほとんど上がらなかったりする場合もあります。

私は2回目の転職で勤めたところが年に1,000円しか上がらない病院でした。

10年働いてようやく基本給が10,000円上がるのを考えると長く働くのは正直キツイですよね。

「ここで長く働きたい」と考えるならなおさらです。

こうした失敗を回避するためにも昇給に関する情報もしっかりと確認しておきましょう。

福利厚生

福利厚生を簡単に言うと、企業側が従業員に対して提供するさまざまなサービスです。

例として、以下のようなサービスがあげられます。

  • 産休・育休制度
  • 借上社宅制度
  • 退職金制度
  • 社員研修(新人研修やリーダー研修、薬剤師の自己学習支援など)

こうしたサービスが充実しているほど、安心して長く働けますよね。

分からない福利厚生などがあれば担当者に確認すると良いでしょう。

勤務時間と休日日数

給料や福利厚生とあわせて、勤務時間と休日日数も確認しておきましょう。

新入社員として仕事に力を注ぐ気持ちは大切ですが、あなた自身の時間を確保するのも大切です。

仕事が立て込み、遊びに行ける時間や休める時間が減ってくるとストレスを感じやすくなります。

イライラしながら仕事をすると、ミスにつながったり職場の雰囲気を悪くしたりといいことはありません。

プライベートの時間が充実すると仕事も充実していきます。

逆にいうと、プライベートの時間を確保してくれる企業は社員を大切に扱ってくれますよね。

勤務時間や休日日数は「社員を大切に考えているかどうか」の判断材料になるでしょう。

就職先選びを失敗しない方法は?

就職先選びを失敗しない方法は?

初任給のほかに見るべきポイントについて解説しました。

では、これらを踏まえたうえで、就職先選びを失敗しないための3つの方法についてお伝えします。

  • 先輩たちの声を聞く
  • 大手企業なら口コミ情報も
  • あなたのブレないキャリアプラン形成も大切

順番に確認していきましょう。

先輩たちの声を聞く

もし、あなたが働きたい場所に先輩がいれば直接聞いてみるのがよいでしょう。

生の声ほど貴重な情報はありませんよね。

特に、募集要項に記載がない内容を聞いてみるのをおすすめします。

  • 働く人たちの人柄
  • 職場の雰囲気
  • 休みの取りやすさ

こうした情報は長く働くうえで重要になります。

内部事情が分かればあなたの判断も変わるでしょう。

大手企業なら口コミ情報も

大手の調剤薬局やドラッグストアなどは口コミ情報も参考になります。

もし、勤めたいと考えている企業に対して給料や休み事情などは聞きづらいのが正直なところですよね。

口コミ情報は実際に働いている従業員が載せている情報です。

ですから、判断材料としては十分参考にできるのです。

OpenWork」や「薬コミ」は無料で利用できますので登録しておくとよいでしょう。

人事部には聞けないリアルな情報が見つかるかもしれませんよ。

あなたのブレないキャリアプラン形成も大切

生活するうえでお金は絶対に必要ですが、目標や目的のないまま仕事をすると充実感がありません。

あなたが薬剤師のキャリアを5年、10年と積み重ねたとき、薬剤師としてどのように活躍したいですか?

「在宅現場で活躍したい」

「がん専門の薬剤師として働きたい」

「新薬開発に力を注ぎたい」

こうした目指す薬剤師としての方向性が固まっていると働く場所も自然に決まっていきます。

「私は将来こうなりたいからここで働きたい」といえるのが理想ですね。

目先のお給料に惑わされずに仕事を選ぶのも大切ですよ。

それでも就職先選びに失敗したら?

就職先を決めるためにさまざまな方法で情報収集するのが大切です。

ですが、どれだけ情報収集しても「失敗した」と後悔してしまう可能性はゼロではありません。

万が一、就職先選びに失敗した場合でも「転職すれば大丈夫」です。

転職についてもう少し詳しく見ていきましょう。

転職すれば大丈夫

どれだけ情報収集しても理想通りにいかないのが就職活動です。

特に、薬剤師業界は人の出入りが激しく2~3年で退職する人も多い業界です。

薬剤師は転職支援サービスが充実しているので初めての転職活動も安心して行えます。

あなた担当のコンサルタントがついて、適切なアドバイスで転職活動をサポートしてくれます。

私の場合ですが、はじめての転職で「薬キャリAGENT」を利用しました。

20~30代の転職活動に強いのが特徴で、丁寧にサポートしてくれたのを覚えています。

無料で利用できますので登録だけでもしておくとよいでしょう。

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まとめ

薬剤師の初任給は相場より高い水準にあります。

ですが、同じ新卒でも勤務先によっては10万円ほど差が生じているので注意が必要です。

就職先はお金以外の福利厚生や休日日数など、プライベートの充実も含めて考えましょう。

あなたのキャリアプランが決まると就職先の方向性も固まってきます。

万が一、就職先選びに失敗しても転職すれば問題ありませんので安心してください。

転職サイトなどを活用すればコンサルトが職場探しをサポートしてくれますよ。

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