「薬剤師のパートって羨ましい」
そんな声を耳にして、嫌気がさす気持ちは分かります。
ですが、これまでの努力があるから、今があるんです。
気にする必要はありません
今回は、パート薬剤師が羨ましいと思われる理由とそれに対する回答をお伝えします。
周りの人の声なんか気にせず、今まで通り頑張っていきましょう!
【パート薬剤師が羨ましい】思われる3つの理由
「パート勤務の薬剤師が羨ましい」と妬まれるのは、次の3つが大きな理由になります。
高時給
やはり、妬まれる一番の理由はお金。
令和4年賃金構造基本統計調査を元にしたデータを紹介します。
パート薬剤師と全体平均それぞれの時給は以下の通りです。
男女計 | 男性 | 女性 | |
薬剤師 (実働時間) | 2,903 (5.9) | 3,679 (6.2) | 2,683 (5.9) |
全体平均 (実働時間) | 1,367 (5.1) | 1,624 (5.2) | 1,270 (5.2) |
カッコ内は、1日にあたりの勤務時間の平均になります。
薬剤師は平均と比べて、男女ともに1,000円以上時給が高いのが分かります。
私もパート薬剤師として勤務していますが、高時給で働いていますよ。
このように、賃金の格差が見て取れるところが妬まれるポイントのひとつになるのでしょう。
仕事が楽
薬剤師の仕事は楽と思われがち。
私も実際、「薬剤師って患者さんに薬渡すだけでいいよな」と言われたことがあります。
確かに、他の職種に比べれば、力仕事が少ないと思います。
ですが、ドラッグストアでの品出しや、病院で使う点滴の段ボールの持ち運びは、まあまあの重労働。
小柄な女性なんかは特に大変だと思いますよ。
それでも、世間的には「薬剤師の仕事=楽そう」とイメージするのでしょう。
正社員じゃないから責任が少ない
パート勤務だと、責任を負う立場で働かないから羨ましい。
そう思われる傾向にあるのも、羨ましいと思われる要因のひとつになります。
正社員と比較すれば、責任のある役職に就くことは、まれなケースです。
短時間勤務で働いたり、残業がなかったりすると「羨ましい」と思ってしまうのでしょう。
悲しい話ですが、何かにつけて、羨ましい・妬ましいと思うのが人間なのかもしれません。
【羨ましい】そんな声を気にしなくていい理由
周りの妬み・嫉みにうんざりするのは分かりますが、気にする必要はありません。
気にしなくていい理由を3つお伝えします。
6年間必死に勉強してきた
薬剤師になるために、6年間、必死になって勉強してきましたよね。
多少なりとも苦労してきたからこそ、薬剤師としての今があるんです。
それと、高い学費を払ってきたのも忘れてはいけません。
私立大学の学費は、年間およそ200万。
単純計算で1,200万円の学費を支払ったことになります。
かく言う私も、奨学金を借りたので、返済の真っ最中です。
他の職種と比べて給料がいいとは言え、ゆとりある生活を送っているわけではありません。
周りにとやかく言われても、気にする必要なんて無いんです。
医療系の職種としての責任がある
パート勤務であっても、医療職としての責任は変わりません。
薬剤師として、医療ミスや医療事故が発生しないよう、細心の注意をはらって仕事をしているはず。
楽な仕事と思われるのは、私たちの努力不足なところもありますが、責任感を持って仕事に臨んでいます。
隣の芝生は青く見えるものです。
外野の言葉に惑わされず、日々の業務をしっかりこなせば、何の問題もありません。
社会人として最低限の仕事は行っている
正社員と比べると、管理者などの責任ある役職に就くことは少ないのは確かかもしれません。
ですが、勤務中は正社員と業務内容は変わりないはずです。
あくまでも、会社の中での立ち位置に違いがあるだけで、薬剤師としての責任は変わりません。
日々の業務をしっかりと行っているのですから、堂々としていましょう。
まとめ
薬剤師としての収入の良さ、「仕事が楽」というイメージも重なってパート薬剤師は羨ましいと思われがち。
周りの声に嫌気がさすかもしれませんが、気にする必要はありません。
ですが、学生時代に勉強を頑張った結果、薬剤師になれたんです。
それに、薬剤師は医療職としての責任も大きく、決して楽な仕事ではありませんよね。
周りは気にせず、自分らしくありましょう!