いまの職場はもう辞めます!
ただ、ボーナスもらったあとがいいのかどうか、少し悩んでます…。
経済的な事情を考えたとき、ボーナス後に転職するかどうかは非常に重要です。
お金で損しない転職時期としては、ボーナス後が一般的ですが、お金以外にも重要な要素があるため一概には言えません。
そこで本記事では、「ボーナス後の転職が本当に得なのか?損なのか?」解説します。
自身に合ったベストタイミングで転職ができるよう、ぜひ最後までご覧ください。
- ボーナス後の転職は本当に得するのかどうか
- ボーナスで損しないための具体的な転職スケジュール
- ボーナスをもらってから転職する際の注意点
ボーナス後の転職は本当に得する?
最適解は人それぞれですが、はたして、ボーナス後の転職は本当に得なのでしょうか。
以下の見出しに沿って順に解説します。
ボーナス支給の仕組みを理解しよう
ボーナス(賞与)とは、毎月の給与とは別に、業績や経営状態に応じて定期または臨時に支払われる賃金のことです。
期末手当や特別手当など、支給されるときの名称はさまざまで、企業によって異なります。
ボーナス支給の対象者は正社員で、派遣社員やパート社員には支給しないのが一般的です。
また、労働基準法で支払いが義務付けられている給与とは異なり、ボーナスには支払い義務がありません。
ボーナス支給の可否だけでなく、ボーナス支給の回数・時期・金額についても決まりはないのです。
あくまでも、ボーナス支給の決定権は会社にあるため、業績次第では支給されない場合もあります。
ボーナス前に転職すべき事例
上の図は、ボーナス支給前に転職すべき事例をまとめたものです。
先述した内容を踏まえると、ボーナス前に転職すべきケースがいくつか見えてきます。
そもそも、雇用契約書の中にボーナス支給が明記されていない場合、ボーナスがもらえるかどうかは会社次第です。
ボーナス支給の可否だけでなく、ボーナス支給の回数・時期・金額についても決まりはありません。
ボーナス支給を待ったのに、夏・冬どちらも支給されなかった経験が私にもありました。
そのため、目先のお金よりも成長の機会が多いような求人が見つかった場合、ボーナス前に転職することをおすすめします。
魅力ある求人はすぐに応募が殺到するものです。
絶好の機会を逃さないよう、行動する勇気をもってチャンスに備えましょう。
悩んだら転職エージェントに相談するのもアリ
ボーナス後に転職すべきかどうか、判断に悩むケースでは、転職エージェントへ相談してみましょう。
特に、転職初心者にとって、転職エージェントは頼もしい味方になるのは間違いありません。
なぜなら、転職初心者が自分にとって最適な転職時期を知るのは難しく、客観的な意見が重要になるからです。
転職エージェントは、転職活動をまるごとサポートし、些細な相談でもきちんと対応してくれるのが特徴。
求人を探し、履歴書や職務経歴書の作成・面接・内定受理または辞退・退職手続きまで、ひとりで完結するのは大きな負担となります。
利用料は一切かかりません。気軽な気持ちで相談してみるのがよいでしょう。
ボーナスで損しないための転職スケジュール
ボーナス後の転職を前提として考える場合、損しないスケジュールで転職活動を進めるのが重要です。
夏と冬、それぞれの転職スケジュールを確認していきましょう。
夏のボーナスの場合
夏のボーナスは、6月または7月に支給されるのが一般的です。
ここでは、6月に支給されるケースを例に解説します(上図参照)。
ボーナスのもらい逃げと非難されないよう、引き継ぎ期間は1か月程度は確保しましょう。
また、内定受理する場合、最長でも3か月程度が入社までの猶予期間です。
そのため、転職活動は4~5月から開始することをおすすめします。
この転職スケジュールであれば、夏のボーナスをもらいつつ、年内に新たな職場環境で再スタートが切れるでしょう。
冬のボーナスの場合
一般的には、冬のボーナスは12月に支給されます(上図)。
夏の場合と同様に、引き継ぎ期間は1か月程度は確保し、内定から入社までの猶予期間を考慮しましょう。
逆算すると、冬のボーナスをもらう場合、10~11月頃からの転職活動を推奨します。
年明けあたりに退職する影響は少なくありません。
退職前のトラブルを避けるためにも、引き継ぎ期間は十分に設けるのがよいでしょう。
ボーナスをもらってから転職するときの注意点
ボーナスをもらってから転職するときの注意点は以下の3つです。
ボーナス(賞与)支給規程を確認する
ボーナスを受け取ってから転職する場合、退職の意思を伝える前にボーナスの支給規程を確認しておきましょう。
一般的には、就業規定または賃金規定の中で、支給日在籍要件として記載してあります。
ボーナス支給についてのルールを定めたもの。
「ボーナス支給日に在籍しているものにしかボーナスを支給しない」と規定するのが一般的です。
そのため、ボーナスをもらってから辞めるには、会社の決めた支給日在籍要件を満たしていなければなりません。
優良企業や公務員の場合、就業規則や賃金規程がいつでも閲覧できるよう、インターネット上で公開しています。
しかし、中小企業では総務部または経理部が管理しているため、いつでも手に取れる状況にはありません。
もし、就業規則や賃金規則が見つからない場合は、総務部や経理部に確認してみましょう。
退職を伝えるタイミングを逃さない
ボーナスをもらったあとに転職する場合、退職を伝えるタイミングを逃してはいけません。
具体的には、ボーナス支給後に退職届を提出することをおすすめします。
なぜなら、ボーナス支給前に退職を伝えてしまうと、ボーナスの減額やボーナスがもらえない可能性があるからです。
当然ですが、退職の意思を伝えることがボーナスに対してプラス評価に働くことはありません。
そのため、退職の意思を伝えるのは、ボーナスをもらったあとが最適なタイミングになります。
タイミングを見誤り、ボーナス減額やボーナス支給の中止といった事態は避けましょう。
引継ぎ期間も計算に入れる
ボーナス後に転職する際は、引き継ぎ期間も計算に入れましょう。
引き継ぎを十分に行わずに転職してしまうと、ボーナスのもらい逃げと非難されるおそれがあるからです。
後任者が業務で戸惑わないよう、マニュアルや資料などを残しておくのがよいでしょう。
取引先との挨拶まわりなども重要です。
後任者と予定を合わせるためにも、1か月程度は引き継ぎ期間として確保することをおすすめします。
退職で揉めるような、後味の悪い転職は避けたいものです。
円満退職と思われるよう、大人としての行動を意識してください。
ボーナスに左右されないために2つの軸を定めよう
ボーナスに左右されないためには、次の2つの軸を形成しておくことが重要です。
ボーナスは家計管理上、とても重要なお金であることは間違いありません。
転職を成功させたり、薬剤師としてのキャリアの充実させたりするのを考えたとき、目の前のボーナスよりも大事なことが見つかるはずです。
キャリア形成の軸
ひとつ目の軸は、キャリア形成の軸です。
この軸がしっかりしていなければ、重要な決断を誤ってしまう可能性があるくらい重要になります。
- どの業種で働きたいのか
- 薬剤師としての最終ゴールは
- 収入はどのくらい欲しいのか
- 居住エリアはどこにするのか
このような軸が明確なほど、ブレないキャリア形成が実現できるでしょう。
短期的な利益だけでなく、長期的な視野で薬剤師キャリアを描いてみてください。
例えば、「専門資格の取得」や「経営者を目指したい」といった将来の目標もよいでしょう。
自分が描くキャリアプランに沿った行動ができているかどうかを見直しながら、ボーナスに左右されないキャリア形成を目指してください。
転職活動の軸
ふたつ目の軸は、転職活動の軸です。
転職活動の軸として、以下のようなものがあげられます。
この軸は、キャリア形成の軸がしっかりしているほど、作りやすいのが特徴です。
例えば、「30代半ばで年収700万円以上に到達したい」というキャリアプランを達成していない場合、それが実現できる転職先を探すことになります。
どのような業界・業種で働きたいか、仕事における優先順位など、譲れない条件や希望を明確にしておくと、転職活動の迷いも少なくなるものです。
転職活動の軸が定まると、ボーナスをもらうかどうかの判断にも余裕が生まれます。
自分が希望する条件やキャリアの方向性に沿った企業が見つかった場合、ボーナスに関係なくタイミングを逃さず転職することができるでしょう。
まとめ
ボーナス後に転職するかどうかの解説は以上になります。
家計状況にもよりますが、ボーナス後の転職の方が経済的なメリットは大きなものです。
しかし、ボーナスのもらい逃げと非難されたり、好条件の転職先を見逃したりするようなデメリットがあるのも忘れてはいけません。
だからこそ、キャリア形成の軸と転職活動の軸をしっかり定めておくことが重要です。
目先のボーナスにこだわりすぎず、長期的な視野で転職活動を進めてください。
もし、ひとりで解決できないと思ったら転職エージェントに相談するのもおすすめです。
客観的なアドバイスをもらいながら、転職活動をサポートしてもらいましょう。
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