薬剤師向けの本や参考書籍のおすすめを教えてください!
この記事では、これまでに読んだ本の中から、おすすめしたい本や参考書籍を12冊紹介します。
今回紹介した本は「なるほど、そういうことだったのか!」と、勉強が苦にならない、楽しんで読める書籍を厳選しました。
社会人になると、勉強時間が減ってしまうため、いかに学習時間を増やすかが重要です。
薬剤師ワークのマンネリ化を防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。
コタロ
【現役薬剤師が厳選】おすすめの本3選
ここでは、薬剤師として働くなら持っておきたい3冊を紹介します。
3冊目は、職場にあれば購入しなくても大丈夫ですが、メディカルライターとして働くなら持っておいて損はありません。
薬がみえるシリーズ
『薬がみえるシリーズ』は、ビジュアルテキストの代表格。
イラストを使った説明が分かりやすく、作用機序がイメージとして理解ができるのがポイントです。
薬剤師はもちろん、薬学生・医学生、看護師にもおすすめの参考書といえるでしょう。
薬理学の本で勉強するよりも実践向け!
病態とつなげて学習できるため、体系的に学べる一冊です。
治療薬マニュアル
現場で使える書籍としておすすめなのが『治療薬マニュアル』になります。
情報量が豊富なのはもちろん、スマホアプリにも対応しているのがgood
辞書のように分厚いため、持ち歩きに向かないのが欠点でしたが、スマホひとつあればどこでも薬の情報が調べられます。
病棟で働くような、病院薬剤師にとって頼もしい情報源となるでしょう。
妊娠と授乳
妊娠中・授乳中の患者さんに使える薬を教えて!
妊娠中・授乳中でも、この薬は飲んでもいいですか?
こうした問い合わせに対応する際に欠かせないのが『妊娠と授乳』です。
この書籍には、1,200種類以上の薬剤に関する情報が記載されているため、大半の問い合わせに対応できます。
薬局や病院のように、医療現場には置いてあるのが一般的ですが、個人所有もおすすめ!
特に、妊娠中・授乳中に服薬可能かどうか執筆するようなメディカルライターにもおすすめの一冊です。
新人時代にお世話になった参考書3選
新人薬剤師におすすめしたいのは、以下の3冊です。
右も左も分からないような、病院時代の私を支えてくれた参考書籍を紹介します。
病気がみえるシリーズ
『病気がみえるシリーズ』は、新人時代の私にとってベストバイといえる参考書籍でした。
病棟担当になったけど、病気・疾患のことがそもそも分からない…。
基本的な病態関係を理解していなければ、医療現場全体に迷惑をかけてしまいます。
そんなとき、先輩から教えてもらったのが『病気がみえるシリーズ』でした。
病態・疾患について理解が少しずつ深まり、カルテの内容や医師の処方意図が分かるようになったのです。
医師や看護師との会話もスムーズになって、病院薬剤師として楽しく仕事が出来ました。
この本に出会えなければ、心が折れて病院薬剤師を辞めていたかもしれない…!
そのくらい、おすすめしたい一冊です。
抗菌薬 虎の巻
『抗菌薬 虎の巻』は、抗菌薬の基本を学びたい、初学者向けの参考書になります。
抗生物質の作用機序だけ理解しても、感染症治療は成立しません。
「どのような菌」が「どんな臓器」で「どのような症状」が見られるのか、このような患者背景から理解しなければ、適切な抗菌薬選びができないことを学びました。
250ページほどしかありませんので、サクサク読み進められます。
感染制御認定薬剤師や抗菌化学療法認定薬剤師など、認定資格を目指す薬剤師はもちろん、感染症のキホンを学びたい薬剤師にもおすすめです。
がん必須ポイント
『がん必須ポイント』は、がん治療を体系的に学べる一冊です。
がん薬物療法認定薬剤師や外来がん治療認定薬剤師を目指す方はもちろんですが、がんの薬物療法に関わるすべての薬剤師におすすめです。
がん種ごとの標準治療から、抗がん剤の副作用対策や緩和ケアの基本が学べます。
外科・消化器科・血液内科など、がん治療患者さんと接する薬剤師には欠かせない一冊です。
病院時代にお世話になった参考書
2度目の病院時代にお世話になった参考書を3つ紹介します。
ポケット医薬品集
『ポケット医薬品集』には、添付文書やインタビュフォームには記載されていない情報まで網羅されています。
適応外使用から薬剤の選択方法まで記載されているため、実臨床向けの参考書籍といえるでしょう。
病院ひとり勤務を支えてくれた、おすすめの一冊です。
処方意図が読み取れないような、外来患者さんで悩んでいるときは、ぜひ読んでみてください。
感染症プラチナマニュアル
『感染症プラチナマニュアル』は、感染制御認定薬剤師や抗菌化学療法認定薬剤師を目指す方におすすめの一冊です。
感染症治療を勉強する研修医・医師が参考にするような、高度な情報が網羅されています。
初学者よりも、上級者向けの参考書籍です。
もうワンランク上の薬剤師を目指す方は、ぜひご一読ください。
エキスパートが教える輸液・栄養剤選択の考え方
『輸液・栄養剤選択の考え方』では、栄養学の「基本のキ」が学べます。
NST時代、持ち歩きながらカンファレンスに参加していました。
点滴はもちろん、経腸栄養についての知識も深まるでしょう。
病院薬剤師はもちろん、薬局薬剤師にもおすすめしたい一冊です。
【番外編】副業や日常生活で役立つ本
最後に、番外編として副業や日常生活で役立つ3冊を紹介します。
「言葉にできる」は武器になる。
この本は、Webライターに挑戦するきっかけとなった一冊だったので、ここで紹介させてもらいました。
本のタイトル通り、「言葉にできるは武器になる」ことを教えてくれた一冊です。
日常会話はもちろん、副業Webライターとしてのベースを作ってくれました。
感じたことや思ったことなど、抽象的なものを相手に伝えることのできる言語化能力が重要なことが学べます。
ブログライティングの教科書
Webライター・ブロガーとして挑戦するなら読むべき本のひとつです。
Webライターとして働くために必要なノウハウは、ほとんどこの一冊に詰め込まれていると言っても過言ではありません。
初心者ライターから中堅・上級者まで、基本を身につけるには欠かせない一冊といえるでしょう。
本当の自由を手に入れるお金の大学
お金の基礎知識を学びたいときの必読書です。
お金に関わる4つの力(守る力・稼ぐ力・増やす力・使う力)が体系的に学べます。
お金に関する根本的な考え方が変わるでしょう。
長い人生を考えたときに
「もっと早くに読みたかった」
そう思えるような一冊です。
まとめ
今回は、実際に読んでよかったと思った12冊を紹介しました。
薬剤師になって仕事に慣れてしまうと、自主的に勉強する機会は減ってしまうものです。
ですが、勉強すればするほど、薬剤師としての価値は高まります。
今回紹介した参考書籍は新たな発見があり、勉強が楽しくなるようなものを厳選しました。
気になった書籍がありましたら、ぜひ手にとってみてください。
楽しみながら知識を深めましょう!