
せっかく転職したのに「こんなはずでは…」と後悔はしたくありませんよね。
とは言いながらも、私が転職先でのトラブルに巻き込まれ「失敗したな」と後悔している最中です。
今回は、そんな私が病院転職で経験した後悔・失敗をお伝えします。
もし、次に転職活動するならここだけは抑えておきたい!ところもあわせてお伝えしますので参考にしてください!
病院転職で後悔したこと・失敗したこと3つ紹介

まずは、私が病院転職で後悔したこと、失敗したことをお伝えします。
「給料の高さ」だけを見てしまった
ひとつは、「自分のことを安売りしてしまったな」と後悔しています。
病院薬剤師の給料の相場をご存じでしょうか。
病院薬剤師の平均年収は、400〜450万と言われています。
年収に関して詳しくまとめた記事がありますので、よろしければこちらをご覧ください。
参考|薬剤師の収入が低いって本当?データから読み取る真実とは
当時、私が転職会社から求人情報をもらったとき、「年収800万以上OKです」と案内されました。

えっ、20代後半で年収800万円ももらえるのか。それなら…
そう思い、今の職場への転職を決定しました。
ところが、最終契約手続きで「君くらいの年齢では800万も出せない」とまさかの減俸。
その時にはすでに引っ越しを済ませており、引き返せないところまで来てしまったため、泣く泣くサイン。
減俸されたとはいえ、相場よりも高い600万円での契約だったので良しとしていました。
ですが実際には、基本給は低く設定されており、手当てなどで月給が高く見えるだけでした。
つまり、ボーナスも少なく、あまり給料が良いとは言えないということ。
当時の私は、基本給の重要性を理解していなかったため、まんまと騙されたのです。
収入に関して詳しくまとめた記事もありますので、こちらをご参考にしてください。
参考|薬剤師の初任給は人生を左右する!?ほかに見るべきポイントも解説!

もっと給与条件などの見方を知っておけば…
自分の浅はかな考えと勉強不足を反省した失敗談でした。
薬剤師がどんどん辞めていく…「離職率」
この失敗は、転職先の離職率は必ず聞くべき!と学んだ経験です。
当時、私が面接した段階では、薬剤師は2名在籍していました。
なので、私が入ると3人体制に変わり、ゆとりを持って仕事ができる状況でした。
しかし、半年も経たないうちに1名が退職。
その半年後にもう1名が退職し、薬剤師は私だけとなってしまいました。
これは、後から知ったことですが、以前から薬剤師がコロコロと変わる職場だったのです。
「仕事の割に給料が安いから」
「助手さんの権力が大きすぎて仕事にならない(後述します)」
仲良くなった看護師さんから色々と教えてもらいましたが、良くない職場環境だとはっきりしました。
ひとりで仕事をする心細さをすごく感じますし、やりがいも感じられなくなってしまいました。

まさかひとりぼっちになるなんて…
医療職とは言え、生活のために働いているのですから、優先すべきは自分の人生だと思っています。
やるべきこと、自分ができるベストを尽くしても変わらないのであれば辞めるしかありません。
転職するなら、離職率は確認するようにしましょう!
高圧的な助手さんの存在…「職場の雰囲気」
これは、職場見学の大切さと、自分の直感は信じるべきと痛感した失敗談です。
今の転職先から、内定は出すが、職場見学に来なさいと言われました。ですが、

給料高いんだから、自分の中ではここで決まりなんだけど…
と思っていたため、とりあえず、指示に従って見学に行くことに。
見学と言っても、調剤室内を見て、病棟を見学しただけのありきたりな内容。
「質問は?」と聞かれても、自分の中では転職を決めていたため、質問も用意していませんでした。
「やっぱり、見学に来てもあまり意味がなかったな」と収穫なく終わらせてしまったのです。
ですが、この見学で「なんか薬局内の雰囲気がおかしいかも?」と感じていたのです。
このときは、自分自身の真剣さが足りなかったため、この違和感を見逃してしまいました。
まさか、それが働きだしてから大変な目にあう原因だとは思いませんよね。
違和感の正体は、調剤助手さんの態度。
はじめは、「言い方がキツイ人なんだな」くらいにしか思っていませんでした。
ですが、薬剤師に指示して動かしているのがはっきりと分かるようになり、周りの看護師さんに相談。
そこで、以前の薬剤師も助手さんとのトラブルで辞めたことが判明しました。
あの時、真剣に病院見学していれば転職を思いとどまることができたはずです。
病院見学は必ず行くこと。
見学の場で、必ず質問すること。
違和感を感じたら転職は即決しないこと。
当たり前ですが、人生を左右する決断ですから、よく考えてから動きましょう。
次の転職に活かすために決めた3つのポイント

私が今回の転職活動で経験した失敗は、次の転職に活かせるポイントでもあります。
「私が次に転職するならここだけは妥協しない!」
そんな、3つのポイントをお伝えしていきます。
転職の目的を明確にしておく
まずは、転職の目的を明確にすること。
ここを決めてから転職活動をはじめたいと思います。
何を優先するのか(お金なのか、職場環境なのか、やりがいなのかなど)
私の場合、転職の目的は収入アップが第一優先。
ただ、見た目だけの収入に惑わされないよう、基本給や昇給・賞与なども踏まえてトータルで判断します。
スキルアップはもちろん大事ですが、給料が低いとモチベーションは下がってしまいますよね。
私の場合ですが、高収入で仕事に対する意欲も高まるような好循環を目指して転職先を探します。
転職先の徹底的なリサーチ
今回の転職活動で、お金ばかりに惑わされてはいけないことは痛感しました。
なので、有給などの休みの取りやすさや、福利厚生も必ず確認しておきたいところ。
通勤手当や住宅手当なども確認しておく必要があるでしょう。
また、スキルアップのチャンスがどれだけあるかも確認しておきたいところですね。
薬剤師の人数や勤めている薬剤師がどんな資格を持っているのか。
病院としての特色や得意分野などを確認しておく必要があるでしょう。
その病院で、自分がどのように貢献できるか、成長できるか想像してみるのが大切ですね。
職場見学には必ず行く
職場見学は目的意識を持って臨む必要があります。
私は、職場見学はリサーチで調べきれないところを知る最大のチャンスだと思っています。
薬剤部内の雰囲気だったり、上下関係だったりは肌で感じたことがすべて。
もし、定年まで働くのであれば、なおさら重要視したいところですよね。
「残業は多いのか、少ないのか」
「休みは取りやすいのか」
「勉強会や学会発表はあるのか、ないのか」
人事部の人には聞けないリアルな情報を聞き出すような努力が必要だと思っています。
このとき、少しでも「大丈夫かな?」と感じたら、私は転職しないと決めました。
そのくらい職場見学は大事なこと。
最終決定の判断材料をここで見つけ、転職するかどうかを決断しましょう。
まとめ
私が経験した「給料」「離職率」「職場の雰囲気」の3つの経験。
これらは経験の少なさや、自分の考えの甘さ、勉強不足が招いた失敗でした。
やはり、転職は今後の人生を左右する重要なイベントですから、じっくりと調べなければなりません。
目先の給料だけではなく、賞与・昇給も含めて考えること。
また、福利厚生や薬剤師の離職率など働きやすい環境も大切であること。
職場見学で転職の最終決定を下すこと。
今回の経験を活かし、次の転職活動を進めていきたいと思います。
この記事が少しでも転職活動の参考になれば嬉しいです。