
転職は大きな決断であり、体力的・精神的なエネルギーをたくさん使います。
ですが、人生を変える最大のチャンスでもあるのです。
今回は、私が実際に経験し、転職活動から学んだ、薬剤師向けの転職成功のポイントをお伝えしていきます。
転職活動をスムーズに進め、あなたの人生を好転させていきましょう!
転職前の事前準備
転職成功の秘訣は事前準備。
まずは、転職活動を始める前にするべき準備について解説していきます。
転職理由の明確化
転職活動において重要なのが、転職理由の明確化。
あなたがなぜ転職を考えているのか、具体的な理由を自分自身で理解しておきましょう。
例として、以下のような理由があげられます。
- 働く環境を変えたい
- キャリアアップを目指したい
- 給与面の改善
- 結婚や出産などの家庭の事情
こうした転職理由をはっきりさせておくことで、それに沿った転職先を探せます。
また、採用担当者に対しても自分の意思や希望を伝えやすくなるはずです。
何よりも、あなた自身がブレないことで転職活動での後悔が少なくなるでしょう。
自己分析:スキルや経験の棚卸し
あなたが持っているスキルや経験の整理もあわせて行いましょう。
これまでの職歴を振り返り、どのような業務に携わってきたのか、どのようなスキルを身につけたのかを明確にしておくのがポイント。
また、専門分野や資格なども含め、自分が持っている強みを洗い出しましょう。
スキルや経験の棚卸しをすると、どのような職場で活躍できるのか、どのような求人に応募すべきかが見えてくるはずです。
転職活動を進めるう上でのポイント

事前準備が済んだら、転職活動を進めましょう。
ここでは、転職活動を進める上での4つのポイントをお伝えします。
転職サイトの活用
転職活動をスムーズに進めるには、転職サイトを活用するのをおすすめします。
薬剤師転職サイトのコンサルタントは業界の情報や求人情報を詳しく知っています。
また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策のアドバイスも受けられるのがメリット。
あなたに合った職場を見つける手助けをしてくれるため、転職活動が効率的に進むでしょう。
複数の転職サイトを活用することで、さらに幅広く情報を得られます。
求人情報の見極め方
求人情報を見るときは、あなたのキャリアプランや働き方などの優先順位を考慮しましょう。
そのためにも、あなたにとって重要な条件をリストアップしておくことが大切です。
それぞれの求人情報を比較し、どれがあなたの希望や目標に一番近いかを判断しましょう。
また、企業の評判や口コミを調べることで、実際の職場の様子を知るヒントが得られます。
さらに、転職サイトを利用すれば、専門知識を持つコンサルタントが求人情報の選び方をアドバイスしてくれます。
あなたに適した職場選びの手助けとなるでしょう。
履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書と職務経歴書は、転職活動で自分をアピールする最初のステップ。
これまでの職務経歴を整理し、自分の強みや経験をアピールできるような内容を書きましょう。
また、読み手に伝わりやすく、簡潔に記載するのもポイント。
転職理由や志望動機などは、採用担当者が読みやすい文章で記載してください。
履歴書・職務経歴書を通して、あなたがどのような人物であるか、どのような目標を持っているかなどを判断するからです。
もし、作成した書類に自信がない場合、転職サイトを活用しましょう。
添削依頼をすることで、質の高い書類に仕上げてくれますよ。
面接対策と質問への回答のコツ
面接は、転職活動の中でも最重要ポイントのひとつ。
面接を成功させるには、事前の準備が欠かせません。
まず、あなたの強みや転職理由、志望動機を整理し、分かりやすく伝えられるように練習しましょう。
具体的なエピソードを用意することで、採用担当者の印象に残る回答ができます。
また、面接では相手に対する質問も用意しておくとよいでしょう。
職場の雰囲気や教育体制、働く環境などを聞くことで、より具体的なイメージが持てますし、真剣に転職を考えている姿勢が伝わります。
面接では自分のアピールだけではなく、コミュニケーションを意識するのも大切です。
採用担当者の話をよく聞き、適切なタイミングで質問や意見を述べることで、自然な会話が成立します。
これにより、あなたがどのような人物であるかを採用担当者に理解してもらいやすくなるでしょう。
転職成功事例と失敗事例

転職の成功事例と失敗事例から学ぶことは多いと思います。
ここでは、私の友人Aの転職成功例と友人Bの転職失敗例を紹介します。
転職成功事例:友人Aの場合
友人のAは、大学卒業後から3年間、地元の調剤薬局で勤めていた男性薬剤師。
「調剤薬局での働き方は自分に合わない」と感じ、キャリアチェンジを目指して転職を決意しました。
友人AはMR職に就きたいと考え、転職サイトへ相談。
当時は、薬キャリエージェントを利用したそうです。
ここで自分の希望する企業系求人を見つけてもらい、転職を成功させました。
友人Aが転職した企業は、有名な大手製薬会社。
そこのMRとして現在も勤務を続けており、今では新人MRの指導や業務改善に携わるリーダーとして活躍しています。
友人Aは、コンサルタントのアドバイスに従い、履歴書・職務経歴書の作成や面接対策を進めたそうです。
友人Aの場合、自分が求める働き方を優先して転職活動を成功させた一例です。
薬キャリエージェントについて気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
参考:「薬キャリAGENT」はハイキャリア転職を目指す人におすすめ

転職失敗事例:友人Bの場合
友人Bも私と同級生の男性薬剤師。
友人Bは、「今の職場がいやになったから」という理由で転職活動を開始。
ただ、何を嫌に感じたのか、次の職場で求める希望や条件を十分に考えず、応募してしまいました。
転職活動では、転職サイトは利用せず、履歴書・職務経歴書の作成や面接対策は自己流で行ったそうです。
結果として転職はできましたが、次の職場でもストレスは変わらず、業務量の多さや人間関係のトラブルで悩む日々。
その後、精神的なストレスからフルタイムでの勤務が難しい状況になってしまったのです。
その職場は半年も経たずに退職。
現在は、療養を重ねながら、パート勤務でドラッグストア勤務を続けている状況です。
友人Bの場合、転職活動を始める前に自分の希望や条件を明確にしなかったこと、転職サイトを利用していなかったことが転職失敗の原因にあげられます。
あくまでも、餅は餅屋。
業界の情報に詳しいコンサルタントへ相談するのが、転職成功の確率を上げるポイントと言えるでしょう。
転職後のキャリアアップのポイント
忘れてはいけないのが、転職がゴールでは無いこと。
転職後もさらなるキャリアアップを目指していく姿勢が大切です。
目標の評価と再設定
転職後のキャリアアップには、目標の評価と再設定が重要です。
定期的に自分の目標達成状況をチェックし、達成できていない目標があれば、その原因を分析し、改善策を立てましょう。
例えば、転職後2年以内に認定薬剤師の資格を取得し、5年以内に管理薬剤師に昇格する、といった具合です。
新たなチャレンジが見つかったり、成果があったりしたときは、目標をアップデートして、さらなる成長を目指すことが大切です。
自己評価を行うことで、自分の成長を実感しやすくなりますし、このサイクルを繰り返すことで、さらなるキャリアアップが期待できます。
継続的なスキルアップ・資格取得
スキルアップや資格取得も重要なポイント。
がん薬物療法認定薬剤師や糖尿病療養指導士などの資格があると、キャリアアップや次の転職で武器になります。
あなたの目標や将来のキャリアプランに沿って資格取得を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
また、医薬品情報システムの構築やシステム管理、医薬品在庫管理の最適化などのスキルも重要です。
こうしたスキルが習得できると、職場での貢献度が高まります。
メンターの見つけ方と関係構築
メンターとは、あなたを適切に指導してくれる師匠のような存在。
職場の先輩や上司、大学の教授など、業界の知識や人脈が豊富な人からのアドバイスは、あなたのキャリアに重要な影響を与えてくれるでしょう。
また、学会や勉強会などで出会った人物も大切にしていきましょう。
積極的なコミュニケーションや感謝の意を示す姿勢が良好な関係を築くポイントです。
まとめ

薬剤師の転職成功に必要なポイントの解説は以上になります。
転職前の自己分析を行い、スキルや経験を把握し、転職理由を明確にすることが大切です。
転職活動では、転職サイトを活用して求人情報の見極めや書類作成、面接対策に努めましょう。
転職後のキャリアアップも忘れてはいけません。
目標の評価と再設定を繰り返し、スキルアップや資格取得に励みましょう。
今回紹介した成功事例や失敗事例が、あなたの転職成功のヒントとなれば幸いです。