アイン薬局の年収が気になる…
ライフワークバランスは取りやすいのかな?
今回は、元アイン薬局の薬剤師、Takaさんへインタビュー!
年収事情や福利厚生、キャリアについてお聞きしました。
- アイン薬局の収入事情
- 福利厚生について
- 薬剤師のキャリアデザイン
アイン薬局で勤めることを考える薬剤師さんの参考になれば幸いです。
アイン薬局の年収について
アインホールディングス(アイン薬局)のESGデータブックによると、アイン薬局の薬剤師の平均年収は541万円です。
» ESGデータブック 2024(外部リンク)
大手調剤薬局、5社の平均年収を以下の表にまとめました。
会社名 (薬局名) | 平均年収 (業界平均:583万円) |
---|---|
メディカルシステムネットワーク (なの花薬局) | 566.8万円 |
アインHLD (アイン薬局) | 541万円 |
(日本調剤薬局) | 日本調剤532万円 |
クオールHLD (クオール薬局) | 527万円 |
(共創未来グループ) | 東邦HLD498万円 |
※各社有価証券報告書・就職四季報・Indeedをもとに作成
表を見ても分かるように、アイン薬局は大手調剤薬局の中でも高収入に位置します。
もちろん、地域や役職に応じて変動するのが一般的です。
30代になると管理職を任されることもあります。
20代では400~600万、30代以降なら500~700万程度の年収は期待できるでしょう。
変動する給与体系の仕組み
アイン薬局で勤務する場合、自宅通勤・狭域・広域・ナショナル、いずれかの社員区分で働くことになります。
以下の表は、社員区分ごとの給料をまとめたものです。
給料は、自宅通勤→狭域→広域→ナショナル社員の順に高くなります。
社員区分 | 基本給 (月額) | 諸手当 |
---|---|---|
ナショナル | 27.0万円 | 10.0万円 |
広域 | 27.0万円 | 4.5万円 |
狭域 | 27.0万円 | 1.5万円 |
自宅通勤 | 27.0万円 |
» 新卒薬剤師採用(外部リンク)
ナショナル社員として勤めていたので、同期の中では高い給料をもらっていました。
中途採用者であっても、経歴によっては薬局長を任されることもあるため、社員区分によっては高年収が期待できるでしょう。
ボーナス・昇給・手当はある?
ボーナスは年に2回、昇給は年1回ありました。
社員区分に応じた帰省手当や家賃手当も整備されているのが特徴です。
社員区分 | 借上社宅制度 | 帰省手当帰省休暇 | 住宅地域手当 |
---|---|---|---|
ナショナル | あり | あり | |
広域 | あり | ||
狭域 | あり | ||
自宅通勤 | あり |
» 新卒薬剤師採用(外部リンク)
これらの諸手当に加え、薬局長や管理薬剤師になれれば、毎月3万円前後の手当が別途支給されます。
【インタビュー①】給料事情について
収入事情についてもう少し教えてください。
アイン薬局の年収は高い?
先ほどの表を見ても分かるように、アイン薬局の年収は、ほかの大手薬局と比較しても大差はありません。
新卒薬剤師の初任給も比較的高く、ナショナル社員として働く社員は、月給30万円以上もらっていました。
会社名 (薬局名) | 日本調剤 (日本調剤薬局) | アインHLD (アイン薬局) | 東邦HLD (共創未来グループ) | クオールHLD (クオール薬局) | メディカルシステムネットワーク (なの花薬局) |
---|---|---|---|---|---|
月給 | 28.0万円 | 27.0万円 | 26.9万円 | 26.1万円 | 26.1万円 |
基本給 | 24.5万円 | 21.5万円 | 21.9万円 | 22.1万円 | 21.1万円 |
薬剤師手当 | 3.5万円 | 5.5万円 | 5.0万円 | 4.0万円 | 5.0万円 |
(地域手当・諸手当を除く)
経験を重ね、店舗運営やマネジメント職に昇進すると収入は増えるので、高年収も狙えると思います。
年収アップの条件やタイミングは?
昇進や昇給は年に一度、社内の評価制度に基づいて行われます。
店舗や個人で業績目標を立て、木業の達成度などが判断基準になりますね。
また、薬剤師としてのスキルアップ、地域貢献度が評価されることで昇給するケースもありました。
アイン薬局で年収をアップさせるには、業績評価とキャリアアップが重要です。
管理薬剤師や店舗マネージャーといった役職に就くことで、給与は大きく増えるでしょう。
ボーナスや退職金は充実している?
ボーナスは夏と冬の年2回、個人業績・店舗業績に基づいて支給されます。
退職金には、ポイント制を採用しており、勤続年数や役職などに応じたポイントが付与される仕組みです。
長期間勤務した社員であれば、相応の退職金がもらえると思いますが、短期間で退職すると退職金はあまりもらえません。
【インタビュー②】キャリアの積み方や資格取得について
それでは、アイン薬局で働いた場合、どのような経験を積んでいくのでしょうか。
資格取得などの支援があるか教えてください。
アイン薬局ではどんなキャリアが積める?
アイン薬局で積めるキャリアは、薬剤師キャリアと本部キャリアの2つに分かれます。
新卒採用の場合、調剤業務や患者対応をなどの基礎経験を積んだ後、管理薬剤師や店舗責任者などへ昇進するのが一般的なキャリアです。
基礎研修から専門研修まで用意されているため、基礎知識はもちろん、専門的な薬学知識も身につけられるのが良い点ですね。
さらにキャリアを積む場合、エリアマネージャーや本社勤務の管理職など、より経営に近いポジションへと進む道も開かれています。
取得できる資格はありますか?
アイン薬局では、研修認定薬剤師の資格取得することが推奨されており、新規取得・更新のサポートをしてくれます。
がん治療認定薬剤師など、より専門性の高い資格の取得をサポートする体制もあるのが特徴です。
資格 | 取得人数 | 支援者数 |
---|---|---|
小児薬物療法認定薬剤師 | 32名 | 17名 |
外来がん治療認定薬剤師 | 8名 | 82名 |
緩和薬物療法認定薬剤師 | 3名 | 14名 |
地域糖尿病療養指導士(CDEL) | 21名 | 7名 |
資格取得の支援はもちろん、社会人研修や接遇研修など、基本的なマナーを身につけるための研修も充実しています。
医療人として、社会人として、恥ずかしくないよう教育してくれるのはアイングループの強みですね。
【インタビュー③】労働環境や福利厚生について
それでは、アイン薬局の働きやすさや福利厚生についても教えてください。
アイン薬局は働きやすい環境?
アイン薬局では、若い世代の労働環境を整備するのに力を入れており、子育て支援が充実しています。
- 産前産後休暇
- 育児休業
- 育児短時間勤務
子育て世代にとって、休みやすい職場環境は重要です。
女性はもちろん、男性も利用できる制度でしたね。
また、有給休暇の取得推進や残業時間の削減に取り組んでおり、社員が効率的に働ける環境づくりに積極的です。
半日単位の有給取得もできるため、柔軟に働けると思います。
福利厚生は充実してる?
先ほども紹介しましたが、アイン薬局の福利厚生は充実しています。
特に、ナショナル職の社員が受けられる恩恵は大きなものでしょう。
社員区分 | 借上社宅制度 | 帰省手当帰省休暇 | 住宅地域手当 |
---|---|---|---|
ナショナル | あり | あり | |
広域 | あり | ||
狭域 | あり | ||
自宅通勤 | あり |
» 新卒薬剤師採用(外部リンク)
このほかにも、スポーツジム優待や予防接種費用の補助・住宅手当・育児休業など、充実した福利厚生が魅力のひとつです。
さらに、連続休暇制度や資格取得支援制度も導入されており、社員の生活面やキャリア形成に配慮してくれます。
» 福利厚生|アイングループ(外部リンク)
ライフワークバランスは取りやすい?
ライフワークバランスは比較的取りやすいと思います。
連続休暇や慶弔休暇の制度を利用して、旅行に出かける社員もいましたね。
心身ともにリフレッシュすることが可能です。
子育てママさんは、時短勤務ができるので家庭と仕事の両立がしやすい環境といえるでしょう。
特に、半日単位での有給取得や育児・介護のための休暇制度が整備されている点は、社員の中でも良い評判が聞こえてきましたよ。
子育て世代だけでなく、介護世代に対する配慮があるのは大手企業ならではですね!
【インタビュー④】そのほかの質問
最後に、3つだけ質問させてください。
どうして転職を決めたの?
キャリアアップと新しい挑戦を求めたことが、私が転職を決断した理由です。
私はナショナル社員として働いてたため、1つの地域で長く働くことができず、地域の薬剤師会での交流はほとんどありませんでした。
そこで、地域に密着した経験が積める中小薬局への転職を考えたのです。
アイン薬局で管理職を経験したことが、中小企業で再就職するときに評価してもらいました。
アイン薬局での経験は、給与面の交渉でも強みになりますね。
転職後も、前職と変わらないライフワークで働けています。とで、働きやすい環境を維持することができます。
おすすめの転職エージェントはありますか
転職を考えている薬剤師には、専門の転職エージェントの利用がおすすめです。
ファルマスタッフやマイナビ薬剤師など、大手の薬剤師専門エージェントは、豊富な求人情報と個々の希望に応じたサポートがあります。
また、転職における市場動向や企業の内部情報を知ることができるため、スムーズに転職活動を進めることが可能です。
初めて転職を考えている方には、キャリア相談も含めた総合的なサポートが受けられるのでおすすめです。
転職を考えている薬剤師にアドバイスをお願いします
転職を考えている薬剤師には、まず自身のキャリアプランを明確にすることをおすすめします。
どのような環境で働きたいか、どのようなスキルを磨きたいかを考え、それに基づいた転職先を選びましょう。
また、転職活動は計画的に進め、エージェントのサポートを受けながら進行することで、より良い選択が可能になります。
現在の職場で得た経験を活かし、新しい職場での活躍を目指すことが大切です。
まとめ
今回は、アイン薬局で勤めていた薬剤師・Takaさんから貴重な話をお聞きしました。
アイン薬局は収入と仕事のバランスが取れた企業といえるのではないでしょうか。
薬剤師として経験できるキャリアは多彩で、現場から運営側まで、成長の機会は多く用意されています。
研修制度や資格取得の支援はもちろん、福利厚生も充実しているため、若い世代にとっては魅力ある職場のひとつです。
介護休暇も取得できるため、長期的なキャリア形成が実現できるでしょう。
私のように、新たな職場で挑戦するのも悪い選択ではありません。
アイン薬局で得た経験は、どの職場でも活かせるほど充実したものになります。
中途採用枠も設けているため、アイン薬局で働いてみたいと考えている方は、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。